松島湾のハゼにまつわる伝統を体験するプログラム「松島湾とハゼ」の第2弾、「ハゼの焼き干し作り体験」を、11月13日に開催しました。
この日のテーマは、先日の「ハゼの数珠釣り体験」で釣ったハゼを使って、お正月のお雑煮のダシに使う「ハゼの焼き干し」を作るというもの。参加者・スタッフ合わせて約20名が、ハゼ釣り名人の佐藤さんの手ほどきを受けながら、ハゼに竹串を刺し、炭火で焼き、ワラで吊るす、という焼き干し作りの一連の工程を体験しました。
串をうまく刺さないと最後に身が崩れてしまうことや、生きたハゼと冷凍保存のハゼでは焼き上がりが全然違うことなど、体験したからこそ実感できることが多く、とても有意義な活動になったと思います。
この日の体験に参加した皆さんは、やや小ぶりながらも立派に焼きあがったハゼを大事に持ち帰りました。10日ほど干す作業はこれから各自で、ということになります。
お正月が、楽しみです。
ハゼの内臓を取り除いて串を刺す作業。
名人が、昨日釣って生かしておいたハゼも持ってきてくれました。
背骨に沿って、尾の近くまで串を刺し込みます。
木の箱の中に敷いた砂で土手を作り、炭を焚きます。
炭火を囲むように、ハゼの串を立てていきます。焼き始めは背側から。
背側が焼けたら串を少し回し、30~40分で全面を焼き上げます。
アメ色に焼き色がつき、焼き上がり間近。ハゼの香りが立ってきます。
ハゼから串をはずす作業。皮の内側に串がくっついていると、このときに身が崩れます。
焼きあがったハゼが並びました。
本来ならこのまま1日置いて、身が締まってから縛るといいそうです。
ワラで編み上げる作業も教わりました。
「もう一回!!」との参加者の声にこたえて何度もやって見せてくれる名人。
いよいよ今日のクライマックス。名人も参加者も笑顔が弾けます。
この後、軒下に10日ほど干せば完成です。
名人を囲んで記念写真。
穏やかであたたかい、ハゼ焼き日和でした。