「つながる湾プロジェクト」では10月20日、多賀城市市川の農地で「多賀城古代米を知ろう」イベントを開催しました。
多賀城の遺跡の出土品に「黒㫪米(こくしょうまい)」の記述が見られることから、多賀城周辺では遥か昔から稲作が行われていたと考えられています。
今回のイベントは、この地域の稲作の歴史に思いを馳せながら、古代米と多賀城の農業について学ぶプログラムです。
この日会場に集まったのは、参加者・スタッフ合わせて9人。
多賀城市内などで9種類の古代米を栽培する「みそらの郷」の加藤真崇さんに、古代米の種類や特徴、この地域の稲作をとりまく状況などについてお話を聞きました。
参加者らは、実った籾の様子を見比べたり、籾殻を取り除いて米の色を観察したり、米を食べてみて味の違いをを確かめたりして古代米に関する理解を深めました。
続いて、加藤さんに鎌の使い方と安全のための注意点を教わり、稲の手刈りに挑戦しました。参加者からは「意外にサクッと切れる」などの感想が聞かれ、新鮮な体験になったようでした。
「つながる湾プロジェクト」では今後も松島湾周辺地域の文化に触れるさまざまなイベントを開催予定です。
古代米について話してくれた「みそらの郷」の加藤真崇さ
稲に直接触れながら、古代米について学びました。
先日の台風でこの一帯の農地も冠水しましたが、稲は倒れ ませんでした。
緑米の一種「アクネモチ」。黒っぽい籾殻を取り除くと緑 色のお米が出てきます。
古代米の手刈りを体験する参加者。
刈った稲を手に笑顔の参加者。