松島湾では、宮城県内で雑煮のダシに使われることの多い「焼きハゼ」の原料となるハゼの漁がさかんに行われてきました。
「数珠釣り」は松島湾のハゼ漁師に古くから用いられてきた漁法で、釣り針を使わず、ゴカイなどを束ねた「数珠」をエサにしてハゼを釣ります。海藻などに引っかかりにくい、針で魚体を傷つけない、釣った魚を針から外してエサを付け替える手間を省略できる、などのメリットがあります。
9月28日の「ハゼの数珠釣り体験」では船長を含む6人が1艘の船に乗り、穏やかな天候の松島湾で数珠釣りに挑戦しました。全員で14匹と釣果はいまひとつでしたが、参加者一同、針を使わずに魚を釣り上げる難しさを体感していたようでした。
12月1日には、ハゼを炭火で焼いて「焼きハゼ」を作るイベントを開催予定です。
針金を用いてアオイソメ(ゴカイの一種)に糸を通して「
4〜5匹のアオイソメを通した糸を2本束ねて撚り合わせ
完成した「数珠」でハゼ釣り開始。
風も波もなく、絶好の釣り日和でした。
参加者が釣り上げた良型のマハゼ。
参加者の「数珠」を食いちぎった容疑で確保されたクサフ
釣れたハゼのうち、比較的大きかったもの。
秋が深まるにつれ、ハゼは大きくなっていきます。
イベントの参加者は「湾をめぐるパスポート」にハゼスタ