つながる湾プロジェクトでは2月9日、体験活動やトークイベントを通して松島湾周辺地域の連携の可能性を探る試み「文化交流市場」を開催しました。
会場となった塩竈市杉村惇美術館の大講堂には100人ほどが来場し、奥松島縄文村歴史資料館(東松島市)のスタッフによる貝輪づくりやアトリエ陶の泉(利府町)による焼き物づくり、みやぎの食を伝える会によるハゼ出汁試食などの活動を通して、各地域の文化に触れる体験をしました。
会場内のステージでは、松島湾域の歴史や文化、楽しみ方を語り合う4つのトークイベントを実施。観光、学術、芸術、まちづくりなど各分野で活動する人たちが次々と登壇し、それぞれの地域の魅力や今後の展望について熱い思いを交わしあいました。各トークからは、今後さらに松島湾周辺の文化を学びあい、楽しみあうための大きなヒントもたくさん見いだされました。
この日の「文化交流市場」を通して、湾域の各地、各分野で活動する人たちの新たなつながりが生まれています。また、登壇者や来場者からは、湾の文化をめぐるツアーへの期待の声もあがりました。
つながる湾プロジェクトでは、このイベントの成果をもとに、湾の文化をめぐるツアーの実現に向けた活動を続けていきます。今後の活動にもぜひ積極的にご参加ください。
写真は、「文化交流市場」当日の様子です。
松島湾の伝統的な漁法「ハゼの数珠釣り」を体験できる釣り堀
松島湾のハゼ漁師が使うY字型の竿。難易度高めです
大物をゲット。釣れた人には、つながる湾プロジェクト特製のペーパークラフト「ハゼ」をプレゼント
釣り堀コーナーの片付けを手伝ってくれた少女たち
松島湾を背景にシーカヤック体験。ライフジャケットを着用しましょう!
奥松島縄文村歴史資料館による、「縄文写真館」
「縄文写真館」では、縄文服を着て狩りに出かける様子を撮影してもらえます
宮城県内で雑煮に使われることの多いハゼ出汁の試食コーナー。カツオ・昆布の出汁と味わいを比べてみました
多賀城産の古代米などの稲ワラを使って、縄づくり体験。トークイベントにも登壇した関口さん(東松島市地域おこし協力隊)が来場した少年に手ほどきをしているところです
焼き物づくり体験。利府梨の木の灰で作った釉薬と、利府の土を使って作る「利府焼」です
「アトリエ陶の泉」の須田さん(手前)が指導してくれました
傑作が誕生した瞬間
奥松島縄文村歴史資料館による、「貝輪づくり」。ベンケイガイの貝殻でアクセサリーをつくります
できた貝輪は、手首にはめてブレスレットにしましょう
できた貝輪にヒモをつけて、ペンダントにしましょう
トークイベント①「土地を歩く」開始前の1コマ。司会のアサノタケフミさん(右手前)が登壇者をあたためているところです
トークイベント① 松島湾周辺の各地域・各分野の達人たちが登壇
トークイベント① 終始、和やかムードでした
トークイベント① 他の登壇者の深い話に真剣に耳を傾けています
トークイベント②「by the sea」 七ヶ浜町で地域貢献活動や交流活動をしている「きずなFプロジェクト」の2人の高校生。写真家・喜多直人のナビゲートで七ヶ浜の魅力を語りました
トークイベント③「『宮戸と浦戸』島を歩く」 宮戸島と野々島でそれぞれガイド活動をする木島さん(中央)と遠藤さん(手前)が、宮戸地区と浦戸地区の関係性の深さと、両地域の今後の連携のあり方について話し合いました
トークイベント④「松島湾のあゆみ」 奥松島縄文村歴史資料館の菅原館長(正面左)と元多賀城市観光協会事務局長の高倉さん(正面中央)が、松島湾域の重要性についてその地形や歴史を軸に語り合いました