つながる湾プロジェクトで昨年から取り組んでいる体験プログラム【松島湾とハゼ】で、今月、「ハゼの数珠(じゅず)釣り体験」と「ハゼの焼き干し作り」を開催しました。
「数珠釣り」は松島湾の漁師に受け継がれてきた漁法で、釣り針を使わず、ゴカイを束ねた「数珠」をハゼにくわえさせて釣り上げます。
エサを付け替える手間を省略できること、魚体を傷つけずに釣れること、針が藻などに引っかかる心配がないことなどメリットが多い漁法です。
11月3日、スタッフを含む10人が2艘の船に分乗し、風も波もなく快晴の松島湾でハゼの数珠釣りを体験しました。エサに食いついたハゼを引き上げるタイミングが難しい釣りですが、松島湾のハゼ釣り名人・佐藤啓一さんの指導のもと、次第にコツをつかんだ参加者一同は次々とハゼを釣り上げていました。
11月19日には、県内各地で雑煮のダシに使われることの多い「焼きハゼ」(ハゼの焼き干し)づくりを体験しました。集まった参加者17人(スタッフを含む)は、3日に釣って冷凍保存してあったハゼに串を打ち、炭火で焼いてワラで縛る作業に取り組みました。佐藤啓一さんに教えを請いながら一連の工程を体験した一同は、焼いたハゼ5匹をワラで縛っておみやげに持ち帰りました。
【松島湾とハゼ】プログラムのラストとなる「ハゼだしの雑煮づくり」は年明けに開催予定です。